8月に、ふたつのデビュー

ようやく自社サイトをアップしました。クライアントのブランディングを担当している立場上、サイトづくりの仕事もしているのに、自分のはずっと制作途中のままだったのです。医者の不養生、紺屋の白袴と言いますか、日々の仕事を優先するとどうしても後回しになっていました。8月に入り、ある新製品の発売を見届けたところで、サイトの方も近日中のデビューを目標に一念発起。コミュニケーションのデザインを生業にする身として、自分自身のことを伝える第一歩を、遅ればせながら踏み出しました。
ちなみにその新製品とは、昨年からブランディングを担当させていただいている、広島の老舗菓子舗「藤い屋」さんの新しいお菓子です。名前は「フレフレもみじ」。カステラにクリームチーズが入った冷たいもみじまんじゅうで、お菓子の形から味、ネーミング、パッケージ、広告まで、すべてに関わりました。「フレ」はフランス語で冷たい、涼しい、みずみずしい、などの意味を持つ“frais”で、反復させることにより、楽しさや応援するような気分を表しています。保冷剤用スペースを設けたパッケージは、味の組み合わせができるデザインを考え、人に贈りたくなる顔つきを目指しました。
クリエイティブのスタッフは、コピーライターの永松聖子さんと、カメラマンの大森恒誠さん。私たちはみなこの商品のファンになり、自分用に、プレゼント用にと、オンラインショッピングを繰り返しています。