ambiente 2011に出展 その2

ennの参加メーカーである玉川堂の製品では、サービングプレートのサイズ別に百枚単位での見積もりオーダーをいただきました。玉川堂は今年、ワイングッズも自主的に出品しています。手前のワイングラスはリーデルとのコラボレーションで、ガラスと鎚起銅器を特殊な技術で接着させたもの。ガラスと金属の組み合わせは、メッセ会場広しと言えどもなかなかありません。
後方のボトルクーラーは玉川堂とKRUGのコラボレーションによるもので、ennの製品ではない参考出品ですが、ボトルを包み込む優美なフォルムに来場者の関心が集中していました。

メッセ会場を廻っていると、自分自身が好きなものとの出合いもあります。この木箱のメーカーもそのひとつ。「ERCOLANO」というイタリアのメーカーで、数年前、美しい配色のジュエリーボックスに一目惚れしました。今年は放射状のデザインの箱を出品しているようです。
自分では多色使いのデザインをあまりしませんが、こういう色と形で直球勝負しているものには理屈抜きで惹かれます。

このアクセサリーブランド「COEUR DE LION」もブース散策で見つけたお気に入り。どこで買えるのかたずね、サイト入りのカードをいただきました。あいにくショップまで出向く時間がありませんでしたが、このネックレスの配色には釘付けでした。

新潟県から毎年出展している地域ブランド「百年物語」ブースでは、新しい農具を発見。農業のブランディングの仕事もしているため、こういう道具に反応してしまいます。農具のユーザーでなくても良質な道具であることが伝わってくる一品でした。

国際市場での貴重なダイレクトマーケティング体験。成果と課題を残しながら、三日間の滞在期間はあっという間に過ぎ、現場をアテンドスタッフにおまかせしてフランクフルトを後にしました。そして、帰国後に待っていたのは都内での新たな販路のオファーです。

ennのブランディングを担当し始めた頃から、どの仕事でも売り場までをよりしっかりと見据えるスタンスになりました。ユーザーと企業が直にコミュニケーションする場ですから、デザイナーにとっても当然といえば当然のことなのでしょうね。