私たちにできること

大震災から2週間が過ぎ、余震はいくぶん落ち着いたものの、
原発による被害が電力不足から放射能汚染へと広がってきたことで、
東京からも関西へ、あるいは国外へと避難する人が少なくないようです。

今や東京で暮らすことも、まるで危険な土地でのサバイバルであるかのようで、
節電をしたりしながら前向きになっていた気持ちにも、
ときおり不安の影がさし、仕事に集中できないときがありました。

 

そんな中、書のお稽古に行ってきました。

こういうときなので、復興への祈りを込める般若心経にチャレンジ。
お経の意味するところも理解していない私が、とも思いましたが、
筆をとると、波立っていた心が徐々に鎮静されていくのでした。

清々しい達成感で、帰りには新宿伊勢丹に立ち寄り、
切らしていた化粧品と新しい下着を買いました。

 

私たちにできること。

自分の日々の仕事をこれまでのようにこなし、
ふだんのように消費をして生活していくことこそが、
日本の復興につながることなのでしょう。

そして、災害を前にしたときにデザインは無力、などと悲観することなく
デザインにできることを考えていこうと思います。