越中富山のおすそわけ

高岡のレクチャーで久しぶりにお会いしたデザイナーの中山真由美さんから、宅配便が届きました。地元で活躍する彼女が、富山の魅力を伝える「越中富山お土産プロジェクト」に参加しているという話は聞いていましたが、これがその商品のようです。

地場産業のシンボル・ロゴなどが評価されている中山さんらしい、「富」の文字が人の形にも見えるシンボルをあしらった手提げ。おすそわけというコンセプトも伝わってくるデザインです。中には盛りだくさんなお土産が詰まっていました。

「しろえびの姿干し」、「ほたるいかの燻製」のような富山らしい酒肴からスイーツ類までの9品。様々なメーカーの食品が共通のデザインでまとめられているので統一感があり、少量多品目を味わえるのも楽しいです。
どれも素材を活かした丁寧なつくりで美味しいのですが、特に「幻魚(げんげ)せんべい」はサクサクの食感とインパクトある名前、コラーゲン入りというのも嬉しい逸品でした。

私は地域の産業をデザインでお手伝いする仕事が多く、クライアントと地理的な距離がある分、首都圏ユーザーとしての視点とヨソモノならではの客観性を生かしています。ただ、この仕事のように、その土地で暮らすデザイナーだからこそ生み出せる価値というものは確実にある、と、あらためて感じました。